新しく年が明け、2024年を迎えました。お正月といえば、初詣、初日の出、お年玉……といろいろありますが、定番の1つがお餅。つきたても美味しいですが、市販の切り餅を煮たり焼いたりして食べるのもお手軽でいいものですよね。
さてお餅の調理でちょっと面倒なのが、「お皿に柔らかくなったお餅がくっついてしまう問題」です。今回ダイソーで販売している、お餅がくっつきにくい調理アイテム「電子レンジ調理器(餅用)」「お餅トレー(電子レンジ用)」「もちレンジ」の3つを購入。本当にお餅がくっつかないのか、実際に使ってみました。
- 商品名:「電子レンジ調理器(餅用)」「お餅トレー(電子レンジ用)」「もちレンジ」
- 販売先:ダイソー
- 価格:各110円
まずは商品の外観から。「電子レンジ調理器(餅用)」は大き目の突起と穴があけられた四角に近い形のプレートです。本体のサイズは一番長いところで約17.3cmと大きく、お餅をくっつけないための表面の突起も高さがあります。
今回使った市販の切り餅(実測で横6.5×縦4×高さ1.8cmほど)なら2個は余裕で、頑張れば3個は載る大きさです。
一方、「お餅トレー(電子レンジ用)」は丸形で、横幅は約12.8cm。今回試した切り餅では、2つ並べるとぎりぎりのサイズでした。表面には細かい丸穴が開けられ、ザラザラとしたエンボス加工が施されています。
3つ目の「もちレンジ」はトレーではなく、取っ手付きの容器です。これ、実は“くっつかない”ことが目的ではなく、市販の角餅・丸餅をつきたてに近い状態にして食べられる、というアイテム。
水を入れて加熱するため、結果としてお餅が容器にくっつかないようになっています。入れられるお餅は角餅・丸餅いずれか1個まで。
本当にくっつかない? いざ電子レンジへ、そして実食!
それでは実際に、お餅1個を電子レンジで加熱していきます。「電子レンジ調理器(餅用)」は市販のお餅をトレーに載せ、そのまま加熱するだけで、特に準備はいりません。加熱時間の目安は500Wで約40~50秒、600Wで約30~40秒。
今回使った電子レンジは700Wのため、20秒加熱後、様子を見ながら5~10秒ほど追加で温め、ほどよくお餅が膨らみました。
お箸でお餅を持ち上げてみると、トレー表面から伸びるお餅はくっつきそうでくっつききらず、最終的にはキレイに剥がれました。コツは柔らかいうち(熱いうち)にトレーから引きはがずこと。また、柔らかくなりすぎたお餅を剥がすときは少し力が必要です。
「お餅トレー(電子レンジ用)」も事前準備は不要で、お餅をトレーに載せて加熱するだけ。加熱時間の目安は500Wで約40~50秒、600W~800Wで約30~40秒。700Wの電子レンジで市販の切り餅1つを25秒ほど加熱すると、少し膨らんだほどよい柔らかさのお餅になりました。
この「お餅トレー」もエンボス加工が効いているのか、やや強めにお餅を持ち上げてもこびりつくことなく、柔らかいお餅がキレイに剥がれていきました。
「もちレンジ」はお餅1個を入れた後、ケースの中の水量目安ラインまで水を入れてから、電子レンジで加熱します。加熱時間は500Wの場合で1分。今回は700Wの電子レンジで20秒加熱したあと、様子を見ながら追加で20秒ほど温めました。
水にお餅が浸かっているため膨らまず、柔らかさのチェックは取り出してお箸を刺して確認しました。加熱後は網状になっているふたを使って湯切りします。
お箸で持ち上げてみると、(お湯で茹でた状態に近く)当然のようにくっつくことはありません。驚いたのは食感。単純に温めたお餅と異なり、明らかに強い弾力、噛みごたえがあり、「ぷるんぷるん」した食感を楽しめました。確かに「つきたてのお餅」に近いかも……!? ぜんざいやみたらしなど、トッピングを絡めて食べるのに向いていそうです。
というわけで、3アイテムとも見事にお餅がくっつかない結果となりました。「お餅トレー(電子レンジ用)」は一度に多くのお餅を載せたいとき、「お餅トレー(電子レンジ用)」は剥がしやすさ重視で、「もちレンジ」は食感を楽しみたいとき……と、好みにあった使い方で、思い立ったらすぐお餅が食べられる生活が送れそうです。