サウジアラビア中央銀行(SAMA)は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究を強化している。

1月23日の発表によれば、「現地の銀行やフィンテック企業と連携し、国内のホールセールCBDCのユースケースに焦点を当てた」プロジェクトのフェーズを進めているという。

しかしサウジアラビアではデジタル通貨を立ち上げるという最終的な決定はしていないとも付け加えている。

「SAMAは、同国におけるCBDCの導入については決定していないものの、CBDC導入のメリットと潜在的なリスクを探ることに引き続き注力していることを強調しておきたい」

SAMAは、経済的影響、市場準備、CBDCベースの決済ソリューションの応用など、国家発行のデジタル通貨に関するいくつかの側面を研究している。また、政策、法律、規制に関する検討も行う予定だ。

これは、サウジアラビアの石油依存度を下げ、経済の多様化を図り、医療、教育、インフラ、レクリエーション、観光などの公共サービス分野を発展させる構想である「サウジ・ビジョン2030」の一環として行われる。

SAMAのファハド・アルムバラク総裁によると、地元の銀行や決済会社はCBDCプロジェクトとその実施に大きく関与することになる。