ピクセラグループのデザイン家電メーカー・A-Stageのブランド「Re・De(リデ)」から、ドライヤー新製品「Re・De Hairdry」が発表されました。ティザーページで外観デザインのみ公開されていた製品ですが、ついにそのベールを脱ぎ、詳細が明らかになりました。
3.6立方メートル/分の大風量、ハンズフリーでも使えるドライヤー
新しくなったRe・Deブランドから登場したのは、ドライヤー新製品「Re・De Hairdry」。小型かつ大風量で、机に置きながらハンズフリーでも使える新発想のドライヤーです。12月6日から先行予約を開始し、12月16日に発売します。直販価格は29,700円。
Re・De Hairdryのコンセプトは「速く、楽に髪を乾かすこと」。髪が濡れている状態は、キューティクルがはがれやすく、もろい状態のため、いかに髪を速く乾かすかがヘアケアのポイント。Re・De Hairdryには速乾とヘアケアを両立させる機能が盛り込まれました。
まず目をひくのは、本体の細長いデザイン。直径が実測4cm弱の細い本体の先には、実測8mmほどとこれまた細いノズルの吹き出し口が付いています。
この筒形形状は、Re・De Hairdryの開発で力を入れた特徴の1つ。特別なモーターを使わずとも、ドライヤーの筐体断面積の最小化と内部構造を工夫し、風の流れを最適化する独自技術「Airflow Optimization Technology」により、3.6立方メートル/分・風速53m/秒(いずれもBASIC1モード時)という、業界トップクラスの大風量を実現しています。
この形状により、風を髪の根本まで届け、熱負担を最低限に抑えることで、髪を痛めにくく、かつ素早く乾かせるといいます。ノズルは1mm単位で調整しながら開発した「Airflow Control Nozzle」で、ノズルが風の範囲を広げ、髪をしっかりほぐして速乾をサポートします。
送風モードは5種類、用途に応じて使い分け
本体が255gという軽さも特徴で、重くなりがちな大風量ドライヤー使用時の手の負担を軽減し、本体を取り回ししやすくなっています。風が吹き出す本体との接続部分は関節式になっており、上下に可動するほか、折りたたみも可能。発表会では「旅行に持っていきやすい」という紹介もありました。
肝心の送風では、ヘアメイクアップアーティストの菊地美香氏が監修した「BASIC1」「BASIC2」「GROW」「DESIGN」「STAND」という5種類のモードを用意。手で持つハンドルの部分に備えた電源スイッチをひと押しすることで、各モードを切り替えられます。加えて、冷風へ切り替えるボタンも独立して搭載されています。
各モードの詳細は次の通り。なお、いずれのモード時でも冷風ボタンを押すと、そのモードの風量のまま冷風に切り替わります。
BASIC1
BASIC1モードは、最大風速とヘアドライに最適な約88度の温度で髪の毛を乾かせる基本モード。手を当ててみても強い風圧と熱を感じます。想定シーンは、髪全体を素早く乾かしたいときや、くせ毛の矯正、冬場のヘアドライなど。
BASIC2
BASIC2モードは、BASIC1よりやや低めの60度以下という温度で、ヘアケアを重視したもう1つの基本モード。BASIC1より風圧はやや弱い印象です。想定シーンは、髪をいたわりたいときやカラー・パーマをしているときなど。
GROW
GROWモードは、音風と冷風が自動で切り替わりながら使えるモード。BASIC1や2を使ったあとに、髪の中間~毛先をドライするのに適しており、髪の水分を守りつやを与えるといいいます。想定シーンは、BASIC後の毛先ドライや、つやを出したいときなど。
DESIGN
DESIGNモードは、高温でヘアセットの仕上げに適したモード。吹き出す風を触った限りでは、GROWと同じくらいの温度感で、風の強さはBASIC2よりやや弱めの優しい風でした。想定シーンは髪のセットや子どものヘアドライなど。
STAND
STANDは、付属スタンドに本体を挿して、ハンズフリーで使うときの推奨モード。こちらも風を触ったところ、GROWモードと同じかやや弱いくらいの風が、DESIGNより少し低いくらいの温度で吹き出していました。
カラーはホワイト、ブラック、ヒュッゲグレーの3色。性別を問わず使え、インテリアにも合いやすいとのこと。本体はマットな手触りで、消費電力はBASIC1の温風時で1,000W。電源コード長さは1.8m。持ち運び用のトラベルポーチも付属します。
Re・Deは「心地よさ」にフォーカス、製品を幅広く開発
Re・De(リデ)は、2019年に親会社となるピクセラが立ち上げたライフスタイルブランド。スタートから3年を迎え、A-StageはRe・Deのリブランディングも発表しました。
これまで「暮らしをリデザインするライフスタイルブランド」として調理家電を中心としていたRe・Deですが、新たに目指すのは「心地をリデザインするウェルネスブランド」。モノを使う人やその環境、空間といった“関係性”を追求し、さまざまな「心地よさ」を体現する製品を幅広いジャンルで開発していく予定です。
なお、リブランディング後の最初の製品がRe・De Hairdryにあたります。なぜ最初の製品がドライヤーになったかというと、藤岡氏が5年間使っているドライヤーを買い替えようとした際、市場にピンとくるものがなく、「ならば作ろう」と欲しいものを製品化したためとのこと。
A-Stage代表取締役社長の藤岡 毅氏(ピクセラの代表取締役も務めています)は、「Re・Deはもっと多くのユーザーに愛してもらうため、人生を豊かにするブランドに進化する。ウェルネスブランドとしてさらに成長させていきたい」と抱負を語りました。