ブロックチェーン技術のパイオニアであるジェド・マケーレブ氏は、宇宙に焦点を当てている。

マケーレブ氏は13日、同氏の新たなベンチャーであるVastの立ち上げを発表した。「宇宙での人間の居住」を拡大する事業を展開する。「太陽系全体で数百万人が住んでいる未来を可能にする」という。

会社の声明によると、この宇宙居住スタートアップは2021年にマケーレブ氏によって設立され、基本的に人間が宇宙で生活し働くことを可能にする世界初の人工重力宇宙ステーションを開発する。

リップルラボの共同創業者であるマケーレブ氏は、2000年に当時最大のファイル共有ネットワークの1つであるeDonkey2000を作った。2007年には、「The Far Wilds」というビデオゲームを開発する別の会社を設立した。

彼は、2011年に仮想通貨取引所マウントゴックスの前身である有名なトレーディングカードサイト「Magic: The Gathering Online Exchange」のクリエイターでもある。

マケーレブ氏はリップル社を辞めた後、2014年にステラ開発財団を設立した。

マケーレブ氏は、自分の専門知識を活かし、人類が太陽系にある「信じられないほどの量の資源」にアクセスできるようにしたいと述べた。

「私は常に、非効率を減らし、人間の状態を改善するためにテクノロジーを活用することを信じてきた。宇宙での人類の居住を拡大するためには、持続可能性を完璧にする技術を創造しなければならない」

マケーレブ氏によると、彼は、これまでSFの世界でしか見られなかった技術を生み出すために、複数の経験豊富な業界の専門家の支援を受け、「世界クラスの」エンジニアのチームを結成しているとのことだ。

「人工重力はSFの世界ではない。遠心力によって重力が発生するため、大きな回転する構造物があればいいだけだ」

NASAは、2031年までに国際宇宙ステーション(ISS)を廃止し軌道を外す計画を打ち出している。これは、おそらく商業企業が参入して代替施設を提供する機会を示している。

Vastの宇宙ステーションプロジェクトの資金源がどこにあるのかは不明だが、フォーブス誌によると、マケーレブ氏の純資産は2022年時点で少なくとも25億円だという。

しかし、他の情報源は、彼が2012年にリップル社の創設メンバーとして受け取った数十億のXRPトークンがあるため、資産は想定されるよりもはるかに高いと主張。これまで同氏は8年間かけて計画的にXRPトークンを売却してきた。