アイリスオーヤマは9月14日、内なべが回転して食材を撹拌し、炒め物や揚げ物、煮物など多彩な調理が1台で行える「自動かくはん式調理機 CHEF DRUM」(以下、シェフドラム)を発表した。9月末に量販店やECサイトで発売する。直販「アイリスプラザ」での販売価格は65,780円の見込み。

  • 自動かくはん式調理機 CHEF DRUM(型番:KDAC-IA2-T)

シェフドラムは、本体が調理中に自動で傾き、回転する機構を備えた調理家電。本体は0度/30度/50度の角度に傾けられ、内なべが自動回転することでなべを振る動作やかき混ぜる動作を再現したことが特徴だ。

これにより食材をムラなく加熱できるほか、食材を撹拌しながら調理できるため焦げ付きにくく、また少量の油で揚げ物ができるなどのメリットがあるとする。

調理方法は、炒める・揚げる・煮込む・焼く・低温調理・無水調理・茹でる・発酵・スロー調理の9種類。自動メニューは108種類で、チャーハンや回鍋肉といった炒め料理のほか、パエリアやポトフ、ジャム、飴色たまねぎやホワイトソースなど、主菜・副菜・下準備に使う食材を幅広く調理できる。調理時間の目安は、例えば野菜炒めが約12分、唐揚げが約6分、さばの味噌煮が約10分など。

自動メニューのレシピは付属のレシピブックのほか、本体の二次元バーコードをスマートフォンで読み取ることでも確認可能。食材をあらかじめ投入しておく予約調理や、調理終了後の自動保温、再加熱も行える。

  • 傾きがなく、水平状態のシェフドラム

  • 傾いた状態のシェフドラム。調理中はこの状態で内なべが回転する

  • ふたを外したところ。内なべはフッ素加工コーティングが施され、お手入れしやすくなっている

内なべは、人工ダイヤモンド配合のフッ素樹脂コーティング加工。操作はなべ右に備えた操作ボタンで行う。電源は家庭用コンセントで、電源コード長は2.0m。

本体サイズは幅370×奥行279×高さ343mm、重さは約7.2kg。消費電力は900Wで、設定温度は40度~200度。満水容量は4.5L(傾き「1」で内なべに水を満杯になるまで入れたときの量)。定格容量は2.0L(傾き「2」のときの容量)。

なお、自動調理メニューを90種とし、内なべのコーティングをフッ素コートのみとしたモデル(DAC-IA2-H)も用意される。

  • 自動調理メニュー例。揚げ物、炒め物、煮物、焼き物、低温調理、無水調理、茹で、発酵、スロー調理が可能