ソニーが、家庭用ゲーム機プレイステーション5(PS5)に関する、次期システムアップデート計画を公開し、今後数カ月以内にVRR(可変リフレッシュレート)対応を予定していることを発表しました。
HDMI2.1対応のテレビやPCモニターがあれば、ディスプレイのリフレッシュレートをPS5本体のグラフィック出力に合わせ、リアルタイムで同期できるようになると説明されています。
ゲーム機とテレビを繋いだときに、ゲームタイトルや状況によっては、表示がカクついたり(スタッタリング)、映像が微妙に上下ずれて表示される(ティアリング)現象が発生します。これらの原因は、もっぱらゲーム機が出力する映像とテレビが表示するリフレッシュレートが一致していないためです。
VRRとは、リフレッシュレートへの低減を最小に抑えつつ、こうしたズレを解消するための技術です。
PlayStation.Blogでは「これによりフレームペーシングの問題や、画面のちらつきなどを最小化または排除し、PS5のタイトルのビジュアルパフォーマンスを向上させることができます。また、画面が瞬時にレンダリングされ、グラフィックはより鮮明に、入力遅延は減少することにより、多くのPS5のタイトルにおいてゲームプレイがよりスムーズに感じられるようになります」と説明されています。
また発売済みのPS5タイトルについても「今後のゲームパッチによってVRRに対応することができ」るとのことです。かたや、今後発売されるタイトルに関しては「発売当初からVRRに対応することが可能です」ともあり、全てがVRRに対応しているわけではないようです。
さらに追加オプションとして、VRRに対応していないPS5タイトルにもVRRを適用でき、「一部のゲームでは映像品質が向上する場合がある」そうです。ただし「予測しない視覚効果」が生じた際には、いつでも無効にできるとも付け加えられています。
すでにXbox Series X|Sでは、VRRは発売当初から実装されていました。最近の重量級ゲームでは必須の機能と見られていただけに、PS5の対応が遅れているのは意外な感もありますが、ようやくライバルハードに追いつける見通しです。
ほか、23日にはPS5およびPS4のシステムソフトウェアアップデートが全世界で配信開始されています。PS Appおよびリモートプレイ機能が改善され、オンラインでのパーティプレイやモバイル端末でのプレイがいっそう便利となっています。
Source:Playstaiton.Blog