著者 松田康生（まつだやすお）楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
ポイント
・41,000ドル手前に上昇
・朝方はイベント前にショートカバー
・停戦協議は継続協議も若干進展か
・FOMCも予想通り、BTCもポジティブに反応
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は底堅い展開。
朝方、39,000ドル（約465万円）台から41,000ドル（約485万円）台まで急騰、すぐさま39,000ドル台に戻したが、その後はじりじりと値を伸ばし、今朝方、再び41,000ドル台まで上昇している。
15日に再開した停戦協議に対しプーチン大統領がウクライナ側に真剣味が足りないと不満を漏らす一方でウクライナ側から16日の協議継続と妥協の余地が示唆されたこともあり、協議進展への期待感からBTCは38,000ドル台から39,000ドル台に値を戻していた。
すると、朝方、BTCが41,000ドル台に急騰、すぐさま39,000ドルに失速した。停戦協議やFOMCといったイベントを前に、先物市場で若干ショートポジションのカバーが入ったとの見方も聞かれた。
更にロシアのラブロフ首相が協議での合意に期待しているとのコメントが伝わると、BTCは40,000ドル台に到達した。
ウクライナ側からは「中立化」の意味を巡って異論が出され、同国大統領が米議会での演説で飛行禁止空域設定を求める中、BTCは上値を抑えられると、FOMCへの警戒感もあって40,000ドルを割り込んだ。
FOMCでは予想通り25bpの利上げと特にサプライズは無く、その後のパウエル議長の記者会見での景気への強気な見方も好感され株価が上昇、BTCは41,000ドル台に切り返している。
本日のBTC相場
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