著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

2022年の1月、イーサリアムは30%近く下落した。2021年はNFTやDeFiブームの受け皿となるブロックチェーンとしてイーサリアムへの需要が高まり、1年間でビットコインを遥かに凌ぐ405%の上昇を記録。2022年に入っても世界的なNFT熱は冷めていないが、イーサリアムの勢いは鈍化し始めた。背景には、イーサリアムの高い手数料(ガス代)問題でユーザーがイーサリアムから他のブロックチェーンに乗り換えていることがあるかもしれない。前回のブログでは「イーサリアムが売られすぎの水準にある」という分析をお伝えしたが、今回は、イーサリアムのネットワーク上における活動具合を測る月間アクティブアドレス数が減少トレンドに転じたという気になるデータを紹介する。

月間アクティブアドレスは、過去30日間で送金など取引が行われたアドレスの総数。

イーサリアムの月間アクティブアドレス数  出典:Kraken Intelligence, Coin Metrics

現在のイーサリアムの月間アクティブアドレス数は、2021年11月中旬と比べると、14.3%のマイナス。2ヵ月続いた上昇トレンドが終わりを告げた。イーサリアムに対するマーケットへの需要が低下傾向にあることが分かる。

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。