2022年1月、ビットコインは20%近くのマイナスだった。弱気相場とは、経験則上、直近につけた高値から20%以上下落した相場を指すが、定義通りにいくとビットコインはとっくに弱気相場入りをしていることになる。2018年から2020年までに経験したような長い「冬の時代」が到来してしまったのだろうか・・・。
そんな時、気になるのが長期保有者の動向だ。彼らは「インフレヘッジ」などビットコインの長期的な価値に確信を持っている部類の人たちのはずであり、ちょっとやそっとでは動じないはずだ。むしろ、”Buy The Dip”ということで下がったところを押し目買いする気概のある投資家たちと考えられる。実際、2021年にビットコイン相場が調整局面を迎えた時も、長期保有者は動揺することなく、一層のビットコイン蓄積を進めた。
しかし、1月のブロックチェーン上の取引動向をみてみると、長期保有者に若干の変化が見られる。クラーケン・インテリジェンスのオンチェーン分析によると、「古いコイン」と言われる6ヵ月から5年間移動がなかったコインの数が、久しぶりに減少トレンドに転じたのだ。クラーケン・インテリジェンスは、市場に出回るビットコインの供給量が減少する「サプライショック」の状態から遠かったと分析している。
今回もCoin Club JapanのYusukeが、オンチェーン上で見られる「異変」について解説する。
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